徳島・万代町の親子カフェ「はこいろ」リニューアル ママスタッフが改革

管理栄養士監修のビュッフェランチ

管理栄養士監修のビュッフェランチ

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 徳島・万代町の「親子カフェはこいろ」が8月1日、リニューアルオープンした。

親子のにぎやかな声が響く満席の店内

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 2013年12月にオープンした同店。同県初の親子カフェとしてメディアや口コミで話題となり、オープン当初は予約なしでは入店できないほどの人気だったが、話題性も落ち着き来店者数が減少。今年初旬より、顧客ニーズの掘り起こしを再度図るため、客にアンケート調査を実施。料金設定、ビュッフェメニューの内容などへの見直しを求める声があったという。

 回答を受けて女性スタッフたちがプロジェクトチームを発足。プロジェクトリーダーの一人で2歳の女の子を連れて出勤する磐田麻希子さんは、「私たち自身が母親であり、お客さまと同じ目線を持っている。自分たち自身が求めるサービスを提供したいと試行錯誤した」と話す。

 リニューアルでは、料理の味、栄養面、安全面などを向上させるため、これまで外注に頼っていたメニューを全て店内調理に変更。メニューは管理栄養士監修の下、子どもが安心して食べられる家庭料理を中心に、カロリー計算や食材の効能などを提示する取り組みも行う。

 料金設定については、大人1人と未就学児1人で1,600円としていたものを、大人と子どもで料金を分け、親子に付き添う友人や祖父母、また複数人の子連れの客に対応したシステムに変更。ランチやカフェ利用だけではなく、雨天時の来店や、イベントに参加するとポイントがたまるスタンプカードも新たに用意。ほかにも、40以上のハンドメード作家による展示販売ブースも設置。親子向けワークショップなどのイベントを充実させるなど、ランチついでの付加価値サービスにもテコ入れを行った。

 未就学児とその親を対象とし、時間無制限、定額料金でランチやカフェを楽しめる同店。店舗は既存の倉庫をリノベーションし、ベビーカーのまま入店できる広々としたエントランスや、約60席のゆとりあるカフェスペース、大型遊具がそろうキッズスペースなど、開放感のある空間が広がる。転んでも衝撃が少ないムク材の床や、疲れた子どもが安全に休めるローソファ、乳幼児向けに用意された授乳室やベビーベッドなど、子育てをしている母親たちの意見を多数採用している。

 磐田さんは「私は転勤族なので、友達探しのつもりで働き始めたが、今は子どもが友達と触れ合う場所として、私自身が自分を表現できる場所として無くてはならない存在になっている。同じように子育てを頑張っているママたちにとっても必要なお店になれるよう、現役ママスタッフが意見を出し合い、もっと魅力的なお店にしていきたい」と意気込みを見せる。「現在、一緒にお店を作ってくれるママスタッフも募集している。孤独に陥りがちなママに社会とのつながりを持つきっかけにしてもらい、社会復帰の練習の場として活用してもらえれば」とも。

 営業時間は11時~17時(ランチは14時まで)。利用料金は、親1人=1,200円、未就学児1人=400円でランチとドリンクバーが付く(14時以降は1人400円でドリンクバーのみ)。

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