徳島・新町川ボードウォ―ク沿いの「手作り麦酒工房 Awa新町川ブリュワリー」(徳島市東船場町1、TEL 088-653-2271)が現在、酒類製造免許を取得しオリジナルビールの製造に取り組んでいる。
鮮度保持のためビールは冷蔵庫内で冷却保存され、サーバーから注がれる
2013年8月にオープンした同店。免許取得以前は、オーナーの多田さんが修業を積んだという「吉備土手下ビール」(岡山県岡山市)で醸造したものを提供してきた。免許取得後は、店内や設備を手作りで改築し小規模の特性を生かしたビール造りに励んでいる。
もともと、飲食業界に勤めていたオーナーの多田さんが、小規模醸造所を初めて知ったのはオーストラリアに1年間滞在していたころ。「店内でビールを造り、提供する形態の『ブルーパブ』を訪れたのがきかっけだった」と話す。帰国後、別の仕事に就いたが、国内に同業態で運営する店があることを知り、師匠を探し訪ねて門をたたいたという。
技術習得後は師匠と共に町中の店舗を探し、川沿いの立地にある同所が「ビールを一番おいしく味わえる場所ではないか」と出店を決めたという。「同じ場所でビールを造り提供するため、商品の劣化が無く、できたてを味わえるのが特徴。小規模運営で余分なコストをカットし、手ごろな価格で飲んでもらいたい」と来店を呼び掛ける。
ビールは、「ペールエール」、「クリスタルエール」、「スタウト」(グラス280円、ジョッキ480円)の定番3種類に加え、「季節のフルーツエール」、「樽(たる)替わりのエール」(グラス330円、ジョッキ580円)を提供。ビールの仕込みに力を注ぐため、フード持ち込みの「飲み放題プラン」も用意する。
多田さんは「免許を取得し、第一歩を踏み出したところ。これから商品開発に全力を注いでいきたい」と意気込む。
営業時間は、平日=17時~24時、土曜=11時30分~24時、日曜=13時~24時。月曜定休。