徳島・佐那河内村で8月1日から3日間、「ROCK BAND CAMP」が開催された。主催は、NPO団体や「若者の活動」を支援する「徳島市市民活力開発センター」（徳島市幸町3）。

楽器練習の様子

　米国などの諸外国で行われている「サマーキャンプ」を見本にした同取り組み。廃校となった旧佐那河内中学校を拠点に、音楽や自然に触れ、「自主性やチームワーク」などを学ぶことを目的に実施。今年で3年目。

　小学生から高校生までの8人が、大学生や社会人のサポートメンバーとともに3つのバンドに分かれ、楽器練習やカヌー体験、バーベキューやバンドTシャツの作成などを行い、夜には映画「スクールオブロック」を鑑賞するなどした。最終日には保護者や近隣住民を招き、ライブ演奏を行った。閉会式では参加者らに、講師陣からギターのピックやドラムのスティックなどのサプライズプレゼントが贈られた。

　同事業のディレクターを務める前川昂雅さんは、「さまざまな団体や、世代の参加者がいたため、そのギャップのすり合わせに気を使ったが、スタッフ間の協力体制が整っていたため助かった」「必要な楽器や機材などは、県内一円からご厚意で借りることができて、関係者の皆さんには感謝している」と振り返る。

　スタッフとして参加した四国大学のサークル「フレンドリー・キッズ」の舟山淳部長は、「初日は楽器を弾けなかった子どもたちが、最終日には演奏できるようになっているところに子どもたちの成長があり感動した」「また来年もスタッフとして参加したい」と笑顔を見せる。