徳島・川内町の「吉野川タクシー」(徳島市川内町、TEL 088-665-2051)が8月12日、配車全車内で「スマホ無料充電サービス」を始めた。
「最高の移動空間を提供する」ことをコンセプトにさまざまな取り組みにチャレンジする同社。過去の乗車調査データから、平均利用時間が約30分であることに注目。スマホ利用の多いビジネスマンや、観光客などに向け、目的地到着後のバッテリー残量減少を改善するため同サービスを始めた。
保有するタクシー全車に、アンドロイド端末、iPhonシリーズ、ポータブルゲーム機など、全ての機種に対応できる2アンペアの高出力充電器を配備。無料でサービスを提供する。
5年前に就任した29歳の近藤洋祐社長はタクシーを「公共交通」と捉え、利用客が求めるニーズを探り、過去さまざまなサービスを生み出し経営改革に取り組んできた。「町を彩りたい」と、創業44年目にして屋根灯や車体デザインを一新。そのほか、「妊産婦送迎サービス」「パーソナル通訳サービス」、来月からはタブレット端末を用いた「クラウド配車システム」を導入するという。
近藤社長は「タクシーは生活に欠かせないものとして存在している。町の乗り物としてあるべき姿を求め、考え、実現してきた。業界にとらわれず、これからもどんどん新しいことにチャレンジし、差別化を図っていきたい」と意気込みを見せる。