徳島・北島町の「サンビレッジ北島」(徳島県板野郡)道路向かいの畑に来春、ししゃもねこを縁取った「チューリップ畑」が登場することが分かった。
北島町が1995年から行っている「北島チューリップフェア」で展開する同取り組み。例年、咲き誇るチューリップ畑の呼び物として、ハートやひょうたん型など抽象的な図柄で来園者を楽しませてきたが、今回初めてキャラクターデザインに挑戦する。
約15センチの高さに土を盛り同キャラを縁取った「ししゃもねこチューリップ畑」は全長約10メートル。植えた品種はプレルジューム、ビッグスマイル、キースネリス、ブラックヒーローの4品種。ピンク、黄、紫、赤・黄混合の4色で縁、目、鼻、ひげ、胴体などを彩り、体全体をチューリップで埋め尽くす計画という。
同キャラクターは頭部が「猫」で胴体が「ししゃも」。プロフィルによると、同町生まれで旧吉野川流域に生息し、憧れの魚は「およげたいやきくん」「スイミー」、ライバルは「ウナギイヌ」といい、4月にはガチャガチャ玩具として全国発売されるなど、人気を集めている。
生みの親の川久保貴美子さんは、同町役場に隣接する「北島創世ホール」で年数回、同県内最大級のモノ作りイベント「徳島クリエーターズマーケット」を主催し、10月の「おどる宝島!とくしま博覧会2014」では町ブースでのグッズ販売の依頼を受けるなど、役場との連携を精力的に行っている。
同町役場生活産業課の井上係長は「咲いてみないと分からないので、どう咲くかが本当に心配。期間中の4月11日・12日には徳島クリエーターズマーケットも開催するため、集客の相乗効果にも期待している」と話す。
川久保さんは「チューリップフェアにししゃもねこを使ってもらえたことに感謝している。これにより、今までししゃもねこを知らなかった人に知ってもらえるのがうれしい」「ししゃもねこチューリップを見て、和んでもらえたら」と笑顔を見せる。
4月に開花するというチューリップの見ごろは同月10日~20日。6~7割が散る月末まで楽しめる。開園は来年4月4日から。