徳島市中心市街地で9月23日、「とくしまシンボルパーク2015」が開催される。主催は、徳島青年会議所。
阿波踊りの舞台や眉山、新町川など徳島を象徴する文化や資源が集まる「徳島シンボルロード」を舞台に、「街での新しい過ごし方」を提案する同イベント。徳島駅前から阿波踊り会館までの道のうち、新町橋南詰交差点から南新町商店街に至る国道438号線上り下り線の路上区間を歩行者天国にする。
同会議所の事業として、今年1月から計画を進め、徳島市や徳島商工会議所が共催する。交通規制をかけるのは9時から17時まで。過去、一時通行止めなど短時間の交通規制が行われた前例はあったが、阿波踊り開催期間外で同エリアを歩行者天国として活用するのは同事業が初となる。
当日は、会場を大きく8つのブロックに分け展開。各エリアでは、オープンテラス席約200席を設置する「パラソルスペース」、チョークを使って路上をアートデザインする「ロードペインティング」、人と人とのコミュニケーションツールとして製品開発が進められている小型モビリティ「Honda UNI-CUB」の体験スペース、徳島出身のバンド「チャットモンチー」が描く「こなそんバス・ペインティング」などが行われる。
ほかにも、2020年東京パラリンピックへ寄贈、掲示することを目的に活動する18歳未満の障害者の手形や足型のスタンプを集めてひとつの大きな絵を描く「ハンドスタンプアートプロジェクト」も実施。中央ステージでは、エバラ健太さん、福富弥生さん、中山由依さんなどのスペシャルライブも開催される。
近隣の新町川ボードウォークでは、「トモニ SUN SUN マーケット」を同時開催。同所の真下にある地下駐車場2階では21のメーカーが最新車などの展示を行う「とくしま地下モータショー」が行われる。
会場では来場者に「徳島シンボルロードの未来について」のアンケート調査を実施。回答は提言書としてまとめ、徳島市に提出する予定。回答者には、阿波おどり専用エナジードリンク「Awa Rise」を贈呈する。
同イベントについて、近藤実行委員長は「開催に向けてさまざまな団体などに助言をいただき、歩行者天国を実現することができた。歩行者天国実現は難しいと言われてきた中、皆さまの協力のもと、今回実現できたことにとても意義を感じている」と話す。
開催時間は、10時~16時。小雨決行。天候状況により、一部イベントを中止するなどの対応を取る。