サッカーJ1昇格プレーオフ決勝が12月8日、東京・国立競技場で行われ、徳島ヴォルティスが京都パープルサンガを2-0で破り、四国初のJ1昇格を決めた。
この日、徳島の本拠地「ポカリスウェットスタジアム」(鳴門市撫養町)ではパブリックビューイングが開催され、2200人のサポーターが集まり、国立で戦う選手たちにエールを送った。
試合序盤は、京都に攻め込まれる展開が続いたが、前半39分にCKを千代反田選手が頭で合わせて先制すると、同43分にもゴール前に抜け出した津田選手が加点した。勝利が決まった瞬間、サポーターも喜びを爆発させ、感極まり号泣するサポーターが続出した。
企業チーム時代からのファンと話す男性サポーターは「いつかこの日が来ると信じていた。昨シーズンは下位争いも味わったが、全ては今日の日のためにあったと思う」と泣き崩れた。
家族で応援に来ていた女性サポーターは「前半リードの時点で涙が止まらなかった。試合が終わるまでは泣かないと決めていたが、画面越しの選手たちを見るたびに、こみ上げてくるものがあった」と話す。
地元のクラブチームに所属する子どもたちは「来シーズンはJリーグのトップチームが徳島にやってくる。J1のスター選手たちのプレーが間近で見られると思うとうれしい」と話す。「J1に行きたいという選手の気迫が伝わってきた。自分もいつかJリーグの舞台に立ちたい。ヴォルティスの選手になるのが夢になった」とも。