徳島町で12月8日、茜庵本店(徳島市徳島町3)が主催する「茜庵のおもちつき」が開催された。
同店は創業34年目の老舗和菓子店。「つなぐ、むすぶ」をテーマに一般客と共に餅をつき、1年の感謝の気持ちと、日本の伝統を次世に伝えるため、1989年から同イベントを始めた。今年で23回目。
来場した家族連れは、子どもと親に別れ、汗だくになりながら餅つきを体験した。つきたての餅は茜庵特製の善哉(ぜんざい)に入れ振る舞われた。同店の善哉は和菓子に使われる小豆の中でも最上級とされ、味や香りに特徴がある「丹波大納言」を使用。餅がつき上がるのを今か今かと待つ客で会場は賑(にぎ)わいを見せた。
10時30分~15時に振る舞われた善哉は約1000食。参加した女性は「和菓子屋の善哉をつきたての餅で食べられるので、毎年楽しみにしている」と笑みを浮かべた。また、「甘いものはあまり食べない子なのに、ここの善哉だけは、毎年楽しみにしている」と話す母親の姿も。
同会場では、たっぷりのこし餡(あん)を純白のおもちで包み、氷餅をあしらった冬季限定の「雪うさぎ」(137円)も販売を開始。ユーモラスな表情が来場者を魅了した。