徳島県警察本部は1月27日、「LINE(ライン)」の公式アカウントを取得し、事件・事故を防止するための情報発信するツールとして運用を始めた。
同県警は1月15日にフェイスブックやツイッターなどの運用も始めており、3種類のソーシャルメディアを利用した例は全国でも初めてだという。運用開始当日には児嶋秀平本部長がメッセージを投稿した。
過去、さまざまな媒体を活用し広報活動に努めてきた同県警。昨年の振り込め詐欺被害や交通死亡事故は一昨年と比較し、件数は減っているものの被害総額や死亡数が増加したことを受け、普及するソーシャルメディアを効果的に活用した情報発信の計画を昨年末に検討。今回の運用開始に至ったという。
フェイスブックでは、警察のさまざまな活動紹介や採用案内などのメッセージを画像と共に発信。LINEやツイッターでは、不審者などの情報や事件の情報提供、事故の被害防止や交通安全に役立つメッセージに加え、同県警のマスコットキャラクター「うずしお君」のつぶやきなど、身近に感じられるメッセージも発信する予定だという。
今日現在、LINEの友だちは261人、ツイッターのフォロワー数は247、フェイスブックでは300を超える「いいね」が集まっており、「リツイート」や「シェア」も行われている。「応援してゆきたいと思います。頑張って下さい」「さっそく登録します」「警察とLINEでお友達!なんか笑える!」(以上、原文ママ)などのコメントが寄せられている。
総務課の担当者は「起こった事件や事故を伝えるだけではなく、今起きている事件や事故を未然に防ぐために役立つ情報を発信していきたい」と話す。「若者はもちろん、高齢者への注意喚起としても利用したい。情報を受け取り家族に話をしてほしい」「サイトへのコメントは常時確認できる体制ではないため、緊急通報は110番へ」と呼び掛ける。
配信のことを知り、さっそく情報を受け取る2人の子どもを持つ母親は「安全対策はもちろん、不審者情報などを夕方のニュースや翌日の新聞で知るのでなく、事件や事故、交通情報などLINEからリアルタイム配信されることを期待する」と話す。
詳細は同県警ホームページで確認できる(LINE情報に関しては近日掲載予定)。登録は、ダウンロードしたアプリのID検索で公式アカウント「@tokushimakenkei」を直接入力する必要がある。