桜が満開を迎えた徳島県立神山森林公園(神山町)で4月5日、「さくら祭り」が始まり、県内外から多くの来園者が訪れている。
徳島駅から車で約40分に位置する同園。約280ヘクタールの広大な土地に、ソメイヨシノのほか、しだれ桜やアケボノサクラなど約10種類、県内最大規模となる約3000本の桜が咲き誇る。一番の見どころは約500メートルにわたる桜並木。「地面に散り落ちた数多くの花びらも楽しめる」と人気を集めている。
2006年から始まった同イベント。もともと多くの桜が植えられていたこともあり、「皆さんに楽しんでもらえたら」という思いから地元住民の協力を得て開催され続けてきた。年々来園者が増え、「開催期間中は天候や開花状況にもよるが4~5万人が訪れる」という。会場では同町産の特産品をはじめ、たこ焼きやうどん、花苗、野菜など、多くの出店でにぎわいを見せる。
6日には、地元の阿波踊り連「桜花連」が阿波踊りを披露し会場を沸かせた。その後、来園者も参加して一緒に踊りを楽しんだ。この日会場を訪れた来園者の一人は「毎年訪れている。徳島県内で桜を見るならここが一番きれい」と話す。県外から初めて訪れた来園者は「とても良かった。来年もぜひ訪れたい」と笑顔で話していた。
10日と13日には同園内を5キロ歩く「桜ウオーク」も開催予定。標高が高いところにあるため、「徳島市内よりも桜の見頃が長い」という。4月下旬には八重桜が見頃を迎える。
開催は今月13日まで。