徳島・佐那河内村の古民家で8月18日から12日間、「サマースクール in 佐那河内村」が開催された。主催は、NPO団体や「若者の活動」を支援する「徳島市市民活力開発センター」(徳島市幸町3)。
全国各地でも行われている「サマースクール」を見本にした同取り組み。「同村内の小中学生に勉強を教え、継続的な関係の創出」を目的に、徳島大学、徳島文理大学、早稲田大学など、県内外の現役大学生6人が講師を務める教育プロジェクト。講師の期間中の滞在費や交通費は、村の保護者が負担。同センターとして初めて取り組みを行った。
期間中、小学生から中学生までの21人が夏休みの宿題に取り組み、保護者や、近所の住民から食材などのお裾分けを受け大学生の生活を支援。最終日の卒業式では、互いにサプライズとして、講師から子どもたちへ手紙が手渡され、子どもたちから講師へ手作りのストラップが贈られる場面も。式後には、保護者による料理が振る舞われ、参加者らはスクールの終わりを惜しんだ。
同事業を企画・運営した岸田侑さんは「保護者の方の生活の負担軽減と、子どもたちが学ぶ環境のサポートをしつつ、地域に関心のある若者たちが『地域に住むこと・入ること』を体感する経験を得ることを目的とした上で、双方にとって良い関係を育んでいきたい」「継続した関係をつくるためにも今後の展開を考えたい」と意気込む。
講師として参加した香川県出身で早稲田大学2年生の岡紗也華さんは「最終日に生徒たちから『岡先生、ウィンタースクールもやってね』『来年も来てな』と言われた時は、胸に込み上げてくるものがあった。また佐那河内村でスクールがあるなら、東京から飛んでいきたいと思う」と笑顔を見せる。