徳島・新町ろくえもん通り商店街で現在、夜道を照らす「ガス灯」の修繕作業が行われている。
1990年に設置・点灯が始まり26年間、同商店街を照らしてきた42基の同ガス灯。これまで少しずつメンテナンスを行ってきたが、一斉に修繕を行うのは今回が初めて。「マントル」などの部品交換や、ガラスシェードの拭き掃除などが行われており、現在、白色のさび止め塗料で塗られた鉄柱の姿を見る事ができる。
同県では、中徳島河畔緑地「徳住橋」たもとと、同エリアでしか見る事のできないガス灯は、設置当時「西日本一のガス灯通り」と称され、完成セレモニーではモンシロチョウやカラスアゲハなど約30種類、1000匹のチョウを放ったという。
チョウを放つ提案をしたのは、チョウ博士として町内で有名だった同組合員で食堂「天徳」店主の仲さん。ハトを飛ばす予算の無かった組合に、「チョウを飛ばそう」と話を持ち掛けたという。山から卵を採取し、セレモニー当日に成虫として飛び立つよう、サナギを冷蔵庫に入れるなどして調整。セレモニー当日は虫捕り網を持った多くの子どもたちでにぎわったという。
現在の点灯開始時間は18時頃。季節により点灯時間が変動する。