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徳島の若手クリエイターがフリーマガジン第10号-「神社人(ジンジャー)にエールを」特集

山本さんは「より組織化した方向へ向かっていきたい」と話す

山本さんは「より組織化した方向へ向かっていきたい」と話す

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 徳島のDIY型フリーマガジン「ARL(アール)」が12月20日、節目となる第10号を発行し、来年で3年目を迎える。

「神社」を特集した最新号の表紙

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 「トクシマをトガらせる」をテーマに、町や生活に横たわるさまざまな楽しみを素朴な目線で掘り起こす同情報誌。飲食・アパレル店の店主を中心に、デザイナー・音楽アーティストなどの若手クリエイターたちで編集部を運営し、現在3000部を発行。市内飲食店などを中心に設置を行う。

 2013年4月の創刊から2カ月に1回のペースで発行を続け、「神社人(ジンジャー)にエールを!」を特集した10号目の発行を終えた。それぞれの得意分野を生かし、「音楽」「ファッション」「映画」「お酒」などの情報をメーンに取り扱い、互いにサポートし合いながら制作・運営を続けている。

 「ARL」のタイトルは、発起人である山内雄輔さんの「bar REVERB.」と、篠原英介さんの「古着屋Roulette」の店名の頭文字「R」をもじったもので、コンセプトでもある、「ロックンローラーたちの人生」という意味を表わす「All Roller's Life」の頭文字にもなっている。

 編集部は、編集長を務める山内さん、アートワーク担当のデザイン事務所「Lockett Works」の山本恭さん、イベント部門担当のミュージシャンのism(いずむ)さん、広報担当のシネマサンシャイン北島の堀江裕郎さんを中心に、取材・ライティング、広告営業、配布各担当に分かれ、大学生ボランティアの協力も得ながら製作している。

 過去には、「ARLy times(アーリータイムズ)」、「Acoustica(アコースティカ)」などのライブイベントも計4回開催。ヨーロッパなどからミュージシャンを招待し、これまで同県では見られなかった洋楽ライブの環境づくりにも力を入れる。

 山内さんは「誌面としてやることは当初と変わっていない。もっとより多くの人に見てもらうために、もっとおもしろくできるのではないかと考えている」「それを実行するために詰めないといけないことがたくさんある」と気を引き締める。「自分たちで設けた制限の中でどれだけ表現できるかが重要」とも。

 創刊から現在に至るまでの変化について山本さんは「始めた時は『バンドやろうぜ』くらいのノリだった。1号目は、失敗すれば自分たちで責任を負えば済む程度のこと。2号目では、もう1回発行できるかどうかの試みとして。その後は何号までつぶれずにできるかという心境で発行を続けてきた」と当時を振り返る。「それなりにファンもつき、応援してくれる人も増え、途中でやめるには引き返せない状況になった。諦めずにやり続けるための手段を選びながら、発行を続けていきたい」と意気込む。

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