徳島・上勝町の山林で1月25日、徳島大学(徳島市新蔵町)に通う女学生が結成した「狩りガール」が狩猟体験を行った。
同大学総合科学部社会創生学科地域創生コースを受け持つ内藤准教授研究室(生態人類学)のもと、昨年5月に発足した同グループ。簡易式の罠などで実習を行ってきたが、猟期に入った事を受け、この日同町の山に入り、地元の猟師からわなの設置や駆除について実施研修を受けた。
今回は在来農業の保全に影響を与える「シカ、イノシシ、カラス」などの捕獲、駆除について学び、実際に仕掛けてあるわなを作動させ、わなを仕掛ける場所の確認などを行った。
地元猟師の星場さんは「若い人たちが興味を持ってくれる事は非常にうれしい。獣害被害のある場所を全て見るのは大変で、若い力が加わる事を期待している」と狩猟体験を歓迎した。
参加した女学生は「もっと長時間の体験もしてみたい。短期間でも現地で生活しながら狩猟体験をする方法も考えていきたい」と意欲を見せる。
同グループ代表を務める生田さんは「県内の各地を回り、それぞれの場所での狩猟の違いなども体験してみたい。在来農業の保全に自分たちができる事を見つけていきたい」と意気込む。