徳島・牟岐町を中心に現在、「牟岐・出羽島(テバジマ)アート展2015」(通称=ムギテバ)が展示最終週を迎えている。主催は同町商工会議所と牟岐・出羽島芸術祭実行委員会。
県南エリアに位置する同町を舞台に展開するアート作品を紹介する同展。海陽町出身でライターの宮本紫野さんが総合ディレクターを務める。同商工会メンバーが「瀬戸内国際芸術祭」を参考に、「出羽島や、牟岐エリアの魅力あるたくさんの場所を知ってもらいたい」とアートを切り口に3年前から続いている。
エリアは、出羽島、牟岐港周辺、今開催から山間部の三協地域を加えた3エリアで展開する。28人のアーティスト作品と、6つのプロジェクトで構成する。
「町が、人が、アートでつながる」をコンセプトに、参加アーティストたちは事前に地域を知った上で、それぞれの目線でそのエリアに合った作品を作り上げる。昨年11月にはプレイベントを行い、町民とアーティストが交流する機会も作ってきたという。SNSでは各作品や会場の様子などを伝える取り組みも発信する。
宮本さんは「実行して終わりではなく、アート展をスタートにてほしい」と話す。「作家が入ることで、地域のモヤモヤが解消されていくのを目の当たりにできてうれしかった。これからも、人と人、町と町がつながり、町民自らが動き出すきっかけになり、活気がつながっていけば」と期待を寄せる。
3月29日まで。