徳島・元町商店街にある元ドラッグストア「チャーリー」(徳島市元町2)のビルの壁をよじ登るゴリラのオブジェ(以下、ゴリラ)が撤去され、現在、ネット上で地元民の話題を集めている。
取り外しが行われたのは4月24日深夜。同ビルの解体に伴い、ゴリラの撤去作業が先に行われ、現場の様子を写真付きで紹介したツイート「徳島市元町の元ドラッグストア『チャーリー』ビル解体中。目印になっていたゴリラ君は昨夜未明に取り外し作業が行われ、旅立っていきました…」に対するリツイート数が1300を超えるなど、「悲報」として報告されている。
ゴリラの体長は身長約9メートル、幅約5メートル、体重は約1トン。大型クレーンでのつり上げ作業は約1時間かけて行われ、トラックの荷台に寝かせて運搬された。ツイッター上では「阿波おどりの時、 目印にさせていただき、お世話になったから感謝します。ゴリラさんありがとうございます」(原文ママ)などの声が上がっている。
撤去作業を担当したのは、「尾形建築」(徳島県板野郡)と「松村重機建設」(徳島市入田町)。ゴリラは、この日作業の安全確認と見届けのため、出張先の東京から駆け付けた松村重機の松村社長が受け入れを行った。
松村さんはゴリラの今後について、「同ビル所有者だった故・久岡さんは大学の先輩に当たる。この面白い取り組みを終息させず、後輩として引き継ぎたかった」と話す。「入田の本社壁面に設置し、小学生などを迎え、イベントを開催したい」と笑顔を見せる。
「実は、このゴリラには名前があるので、準備が整い次第発表したい」とも。