徳島県が5月18日、共通コンセプト「VS(ブイエス)東京」を具体的に紹介する「10の徳島宣言」のプロモーション動画を公開した。
同動画は、徳島県のさらなる魅力発信を目的に作成した「10の宣言」を映像化したもの。昨年9月のネット公開後、ネット上では賛否両論のコメントが寄せられ、各種メディアで取り上げられるなど話題を集めた。
「10の宣言」は昨年12月、飯泉嘉門徳島県知事が舛添要一東京都知事を訪問した際に発表。「徳島は宣言する」を冒頭文に、「安心して子育てできる」「しなやかに災害に立ち向かう」「山奥でも速い、日本一のネット環境」「世界に誇れる文化を発信する」「日本の原風景を残していく」など10項目を掲げている。
宣言文の作成や撮影は、次世代の感性を生かすことを目的に、20代の県職員14人が中心となり結成した「タスクフォース」と、神山町にサテライトオフィスを構え映像制作を担当した「ドローイング アンド マニュアル」(東京都世田谷区)が手掛けた。
映像は、宣言項目ごとに各分野を代表する人々へのインタビュー形式で構成。今年1月の県西部「祖谷エリア」から、3月の「とくしまマラソン」まで約3カ月間で延べ20日間をかけ撮影を行ったという。
県担当者は「動画公開からの数カ月に寄せられた『何をもって東京に勝つのか』などの質問を踏まえ、じっくり時間をかけ徳島の本当の良さを探しつつ、撮影を行った。撮影した先々で現地の人たちとタスクフォースのメンバーが語り合い、コンセプト内容を直接伝える機会が作れたことで、とても勉強になった」と話す。