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小型IoT浸水センサー「みずくる」開発 徳島大学防災展で披露

「みずくる」について説明する安芸さん

「みずくる」について説明する安芸さん

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 徳島大学のガレリア新蔵(徳島市新蔵町2)で開催されている「徳島大学防災展」で9月8日、ニタコンサルタント(沖浜東3)が開発した小型IoT浸水センサー「みずくる」のデモンストレーションが行われた。

デモンストレーションの様子

 「みずくる」は、水に触れると発電する特殊な電池と一定の信号を発信する通信装置を組み合わせて作られた浸水を検知するセンサー。このセンサーは水に浸かると信号を発信し、その信号を受信した中継機からLTE網を利用してデータサーバーへ伝達する。サーバーへ伝達された情報は、インターネットを介してウェブブラウザーで表示した地図上に表示する仕組み。

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 この日行われたデモンストレーションでは、水槽に配置された同センサーを仮想の位置情報で地図上に表示し、水槽に水を入れながら順番に浸水したセンサーの表示が変わる様子を披露した。

 水位情報を知るための仕組みには他にも、圧力式や超音波式でセンチ単位やミリ単位で水位を検知するものもあるが、電源の確保やコストが高いなどの課題があった。このセンサーは、細かな水位などの情報ではなく、水に浸かっているかどうかを太陽光パネルなどの電源設備を必要とせず、低コストで検知できるのが特徴。現在は、美波町のアンダーパスや水路など、豪雨の際に浸水しやすい場所、数カ所に設置し実証実験を行っている段階。

 ニタコンサルタント常務の安芸浩資さんは「市中の内水氾濫のリアルな情報を何とか届けられないかと考えていた。研究者、技術者として、小さくて、維持管理費も含めて安く、面的に設置できる仕組みで防災関係の専門家などにリアルタイムに伝えることを実現したい」と意欲を見せる。

 安芸さんは「河川の決壊などは被害が大きいのでそちらに目が行きがちだが、道路の冠水や用水路の氾濫などの方が先に起こる。夜間など街中の状況確認が難しい時でも、どの辺りが浸水しているかが分かれば避難する助けになるのでは」と期待を込める。