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徳島の企業がカレー用の米栽培 徳島県産「プリンセスサリー」販売へ

石井組の石井孝典社長

石井組の石井孝典社長

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 石井組(徳島市一宮町)が9月、同社のある一宮町内で栽培された米「プリンセスサリー」の販売を始めた。

カレー用の米「徳島県産 プリンセスサリー」

 同社は創業30年の土木建設業の会社だが、5月に定款を変更し本格的に農業にも取り組み始めた。高齢化によって減少している、地域の水田が持つ保水機能や生物多様性の大切さについて認知を広めるとともに、地域の水稲文化を守るための役割を法人として担っていく考えだ。

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 今年試験的に栽培した「プリンセスサリー」は、キョーエイのタクト店、沖浜店、三ツ合橋店で販売する。同商品は穀物検査法の産地品種銘柄に指定されていないニッチな銘柄のため、商品自体には「プリンセスサリー」とは表示されておらず、「未検査米」となっている。

 「販売開始から1週間たったが、あまり売れていない」と同社の石井孝典社長。「地域で田んぼをやめていく人が増え、放置状態になっている場所が増えている現状を放っておくわけにはいかない。他ではあまり栽培されていない品種を販売することで注目を集め、米がおいしい地域だということを発信して、地域のブランド化を目指したい」と意欲を見せる。

 企画開発部の乾清和部長は「毎日の食卓で食べる米ではないかもしれない。炊いた時にポップコーンのような独特の香りがするので、カレーやガパオライスなどをこだわって作りたいときやキャンプでの料理の際に選んでもらえれば。この米を試してみたいと思っている飲食店などからの問い合わせもお待ちしている」と話す。

 同社は、スーパーやマルシェなどへの出品の他、県内の飲食店への直接営業やネット販売も視野に入れ、反響などを見ながら来年度の作付けを計画する。稲作の大量生産には向かない中山間地域の特徴である、小さな田んぼや形の悪い田んぼを生かして、リゾットに合う米など、ニッチな品種の少量栽培を試行し一宮地域の活性化につなげたい考えだ。

 価格は6合入りで800円(税別)。

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