![Door!の遊山箱弁当(3,500円)](https://images.keizai.biz/tokushima_keizai/headline/1677811792_photo.jpg)
徳島県に伝わる遊山箱(ゆさんばこ)を守り、伝える「遊山箱文化保存協会」が3月1日、子どもたちが親しんだ遊山箱を年中気軽に楽しんでもらおうと、遊山箱弁当とレンタルプランの2つの事業を始めた。
レンタル用遊山箱 赤/黒の2色用意=徳島の伝統文化「遊山箱」 保存協会がコラボ弁当・レンタルプラン開始
遊山箱弁当は徳島駅前の食事処「朝昼ときどき晩ごはんDoor!(ドア)」(徳島市寺島本町東1)とのコラボ。徳島県内の生産者から仕入れた旬の食材で作る日替わりメニューが入り、価格は3,500円。注文は20個までで、1個~5個は2日前まで、5個以上は3日前までに、電話かメールで予約を受け付ける。
レンタルプランは遊山箱を1泊2日で貸し出す。遊山箱はもともと子ども用だが、レンタル用に大人も使いやすい赤と黒の落ち着いた絵柄に。側面は古くから縁起物とされるヒョウタンをあしらい、内箱は定番の緑・赤・黄色の3色のものを貸し出し、食品をそのまま入れて使える。
同協会の島内陽子代表は「徳島には旧暦の3月3日、遊山箱を持って野山や海へ連れ立って出かけ、春を楽しむ遊山の風習があった。遊山箱にはういろう、煮しめ、巻きずしが入り、空になると近所を訪問し、他家でもおかずを詰めてもらえるビュッフェのような風習で、徳島の地域文化を象徴している。大正時代から戦後にかけて県内各地で盛んに行われていたが、今ではほとんど見られなくなったこの風習に目を向け、伝統的な遊山箱を活用した新たな思い出を徳島の皆さんや観光客に作ってほしい」と話す。
予約は同協会のホームページで受け付けている。