ピアノメーカーの調律師を招くトークイベント「ピアノのこと リアル『蜜蜂と遠雷』の舞台裏」が5月13日、サウンドハウスホール(小松島市小松島町新港)で開催される。主催する徳島の文化芸術振興団体「Armonia(アルモニーア)」は同イベントに、学生・生徒100人を無料招待する。
アルモニーア代表の篠原輝子さんは「ピアニストを目指す人、ピアノを職業としている人、音楽が好きな人、音楽に興味がある人に向けて、ピアノにまつわるさまざまなドラマやストーリーをトークとピアノ演奏で伝えたい」と、今回のイベントを企画した。
当日招く調律師は2021年第18回ショパン国際ピアノコンクールでのメインチューナーを務めた大久保秀質さんや同コンクールのメイン技術を担当する花岡昌範さん、エリザベイト音楽大学非常勤講師の経験もある常見保夫さん。「数々のピアノコンクールやコンサートを陰で支える仕事ぶりは、ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちを描いた恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」とリンクすると思い、このタイトルを付けた」という。
「小説を読んで興味が湧いた人、クラシック音楽の世界をのぞいてみたい人、ピアノのメカニックに興味がある人にも気軽に足を運んでほしい。小説の世界と現実の世界との違いや、共通点を楽しんでほしい」と話す。
公演は2部制で、トークセッションの前にはピアニスト沼沢淑音さんがピアノ演奏も披露する。プログラムはラフマノフ「前奏曲Op3-2鐘」ほか。学生、生徒の無料招待は先着順。Armoniaのホームページかチラシに記載されたLINEのQRコードを読み取り、友だち登録が必要。