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那賀町の認定こども園でおむつの持ち帰り廃止へ 保育士の負担軽減に

那賀町の認定こども園の様子

那賀町の認定こども園の様子

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 那賀町の認定こども園では5月1日からおむつの持ち帰りを廃止し、使用済みのおむつはこども園で廃棄する。

泥遊びをする子どもたち

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 今年1月、加藤勝信厚生労働相が使用済みおむつを保育所で処分することを推奨する方針を示したことで、徳島県内でも持ち帰り廃止が進んでいる。那賀町役場すこやか子育て課の澤井昭秀さんは「県内にある229の保育施設のうち、約42%の施設で使用済みおむつの持ち帰りを廃止している。保育士は子どもの保育以外に事務作業など煩雑なことも多く、子どもごとに使用済みおむつを分別していた手間を省くことで、保育士にとっても保護者にとっても負担軽減につなげたい」と話す。

 同町は過疎化や人口減少により、保育士不足も深刻。保育士が働きやすい環境づくりを目指し、先進的な取り組みを行っているこども園を見学したり、園間交流を行ったりするなどしている。「子育て家庭への支援のように一般の人の目に触れることはないが、保育士が作成する書類の分量を減らすなど、働く人のサポートにも注力している。今後も認定こども園の負担軽減に取り組み、行政も保育の現場に寄り添い、地域一体となって子育てしやすい環境を作っていきたい」と澤井さんは話す。

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