映画「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~」の上映が2月17日、シネマサンシャイン北島(北島町鯛浜西ノ須)で始まった。同作品は「魔女の宅急便」などで知られる角野栄子さんに4年間密着したドキュメンタリー。
「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~」舞台挨拶の様子
徳島での公開初日、監督・宮川麻里奈さんの舞台あいさつとサイン会が行われた。宮川さんは徳島出身。NHKの番組制作局に入局し、「探検バクモン」「あさイチ」など担当し、めまぐるしい日々を過ごす中で「丁寧な暮らしを取り上げるライフスタイル番組を作りたい」と考え、着目したのが角野さんだったという。NHKエンタープライズに出向して立ち上げた同名番組を元に、映画版として完成させた。
「角野さんはチャーミングでユーモアのあるすてきな方。角野さんから受けた影響は計り知れない。好きだと思うことを一生懸命やっていると、何かにつながっていくという角野さんの言葉が人生の道標になっている。スクリーン越しに角野さんが持っているエネルギーを浴びてほしい」と呼びかける。
映画では、角野さんが作家デビューするきっかけとなったブラジル人のルイジンニョ少年との出会いと再会のエピソードも描いている。この話に触れ、宮川さんが「角野さんやルイジンニョさんがサンバによってコラソン(心臓)が高鳴るように、私にとっては“よしこの(阿波踊りのリズム)”が気分を高めてくれる。吉野川を渡って眉山が見えてくると、帰ってきたなぁという思いになる」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。
上映時間は96分。シネマサンシャイン北島での上映は今月29日まで。