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徳島大大学産業院、「起業家育成」テーマにセミナー 5周年機に有識者集う

大学産業院セミナーでのパネルディスカッション

大学産業院セミナーでのパネルディスカッション

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 「徳島からどのように起業家を育てるか」をテーマに徳島大学大学産業院が2月29日、「徳島大学大学産業院セミナー」を常三島キャンパス「フューチャーセンターA.BA」(徳島市南常三島町2)で開催した。当日は、起業・創業支援の関係者など80人が参加した。

大学産業院セミナーのグラフィックレコーディング

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 徳島大学大学産業院は、徳島大学が2019年から学生や教員に対して、起業意識・ビジネスマインドの醸成を目的に取り組む教育や起業支援を行う組織で、今年が開設から5年の節目となる。同セミナーでは、学生の起業を支援する「スタートアップ・スタジオ U-tera」での活動とその成果報告が行われ、在学中に起業した学生らを招いたパネルディスカッションを行った。

 基調講演では、フィットの鈴江崇文社長が自らの起業体験から「リスクよりリターンが大きいと感じたら、即行動を起こしてほしい。熱のある人に、人も、物も、お金も集まる。自分もそういう人に恩送りだと思って支援している」と学生に向けてエールを送った。神山まるごと高専の大蔵峰樹校長は「テクノロジーやデザインのスキルを学び、ものを作る技術を身につけることと、SF小説のような未来を具体的にイメージする力を養うことが起業家にとって重要」と話し、起業家の育成を目的とした高専の特徴的なカリキュラムを紹介した。

 パネルディスカッションには伊藤大輔徳島県副知事、徳島ニュービジネス協議会の島隆寛会長、徳島大学でアントレプレナーシップ教育を行っている北岡和義准教授が加わり、徳島で起業家を育てる方法について意見交換が行われた。

 イベントを振り返り、北岡准教授は「実際に授業で関わってきた学生や卒業生の忌憚(きたん)のないコメントや、徳島のアントレプレナーを支えるエコシステムを担う皆さんとのディスカッションから、今後、大学としてアントレプレナーシップを育てるためのヒントを多く頂けた。今回の気づきを今後のアントレプレナーシップ教育や起業支援に取り入れ、『徳島大学から地域産業を創出する』という目標の実現に引き続き取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。

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