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徳島・庄町にカルチャースクール「エミール」-旧徳島高校舎をリノベーション

昔の面影が残るリノベーションされた校舎

昔の面影が残るリノベーションされた校舎

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 徳島・庄町、蔵本公園近くに4月2日、カルチャー&マルチスペース「EMILE(エミール)」(徳島市庄町1)が開校し1カ月がたった。

教室ごとに懐かしさと新しさをうまく表現する

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 旧徳島高校として使われていた校舎をカルチャースクールとしてリノベーションした同校。これまでに約40の多彩な講座が開かれ、満席の講座も出るなど順調なスタートを切っているという。校内は、当時の面影を残す黒板や学習机がある教室から、工作室、音楽室、講堂など、用途に合わせて開講できるようリノベーションを行った。

 旧校舎は戦後間もない1922(大正11)年、徳島外事専門学校として建てられた。徳島外国語高等学校、徳島高校と変遷しながら、1978(昭和53)年まで役目を果たしていた。1年ほど前、当時の校長の孫である永山愛さんが「祖父が残した旧校舎をリノベーションして、もう一度人が集い、学べる場所にしたい」と36年ぶりに息吹を吹かせる同取り組みをスタート。校名の「Emile」は、永山さんの父親がルソーの教育論「エミール」に感銘を受けた言葉で、「クラシックギターなどのカルチャースクールや会社経営の中で名乗っているのを引き継いで使うことにした」と名付けた経緯を話す。

 「教える人も、学ぶ人も、『やってみたかった』がかなう場所」がコンセプトの同校。講座を担当する講師一人一人と直接会い、人間的に魅力を感じた人を講師に招く。講師となる人は、普段から店や教室を開いている人がほとんどで、「教えてみたい」という講師の思いと、「講師の授業を受けてみたいという」受講生の思いが一致し、自然と講座が広がるきっかけになっているという。永山さんは「私は祖父のような人間ではないが、講師一人一人の人間的魅力を引き出しサポートすることが役割だと思っている。本当に魅力的な人ばかりなので、応援することが何より楽しい」と笑顔を見せる。

 これまでに開かれた講座は「フラワーアレンジメント」「英会話」「料理教室」「茶道」「ギター」「バレエ」「カポエイラ」など。20~40代の女性の受講者が多く、1日のみの単発講座が「気軽に参加しやすい」と人気が高いという。これまでの講座で好評だったのは、レクチャージャズライブとワインテイスティングがコラボした「一夜限りのジャズとワインの夕べ」。専門家によるレクチャーを受けられる「生活用品の整理収納」講座も人気を集めている。 
 今後は、永山さん自身の経験から「子育てに関する講座を開きたい」と話す。レンタルスペースとしても貸し出しており、イベントやコンサート、個展、ワークショップなどにも使える。講座の開催日程や詳しい内容はホームページで確認できる。

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