徳島市で8月12日から4日間、「徳島市阿波踊り2014」が開幕し、中心市街地は多くの来場者で賑わいを見せている。
18時を合図に、同市内中心部エリアに車両や歩行者の通行規制が敷かれ、踊り手となる「踊る阿呆(あほう)」と見物客の「見る阿呆」が町中に繰り出し、太鼓や三味線、鐘や笛などで奏でる2拍子の「ぞめきのリズム」が会場周辺一帯を連夜包み込んでいる。
有料演舞場、無料演舞場をメーン会場に、橋の上や、交差点では「輪踊り」、商店街では「流し踊り」などが繰り広げられ、踊りが終ると見物客から大きな拍手が送られた。
市内在住の女性は、「知人が所属する連を追っかけで見に行くのをいつも楽しみにしている」と話す。同県出身で、お盆期間にいつも帰省するという人は、「友人と再会するのはいつも踊りの最中。阿波踊りがあるから毎年帰省しています」と目を細める。
観光で初めて阿波踊りを見に来たスペイン人のフラン・ソニア夫妻は、「音楽、踊り、グルメ、どれもとても素晴らしい。日本が好きで、今回で3回目の来日になるが、徳島へ来てよかった」と感想を話す。