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徳島で米袋をリメークしたバッグの新ブランド-360パターンのカスタマイズも

マザーズラージサイズ、柿渋仕上げのコンドワバッグ

マザーズラージサイズ、柿渋仕上げのコンドワバッグ

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 徳島・南新町の「ギャラリーLAKU」(徳島市南新町2)で1月21日、「CONDUWA(コンドワバッグ)」の展示会が始まった。

制作行程で使用する各パーツ

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 「前世は米袋でした。手間と時間をかけこんどはバッグとして。コンドワバッグ」をキャッチコピーに、米袋として使用されたものをリメークして制作する同商品。社会福祉法人「カリヨン」(名西郡石井町)が運営する知的障害者自立・就労支援事業所「れもん徳島」の新ブランドとして展開。今回が初のお披露目会となった。

 約3年前から形にはなっていたという同商品。施設スタッフや利用者が本や荷物を運ぶ際に使用するなど、時間をかけさまざまな工夫を重ね、商品化に向け準備を進めてきた。以前から、利用者が描いた絵やポストカードの販売方法などの相談に乗っていた、デザイナーの宮本さんが協力。改良を重ね、品質やデザインにおいて満足のいく商品力を持ったことによりブランド発表に至ったという。

 国内で流通する米袋を利用するに当たっては、タイやベトナムなど諸外国で使用されている米袋を取り寄せ試作品を作るなど、比較検討も実施。日本製米袋の紙素材の良さを再認識するに至り、「コメの国」として世界へアピールするため、「RICE COUNTRY NIPPON」と記した商品タグも用意した。

 商品は「マザーズラージ」「デイリー」「オブロング」の3サイズを展開。価格は1,900円~。「蜜蝋(ろう)」「柿渋」などボディー仕上げや、内ポケット、ステッチカラー、持ち手、底のコーナーの補強など、360パターンのカスタマイズ受注も受け付ける。会場ではそのほか、「ポストカード」(150円)、「グラスブローチ」(800円)、「クッションチャーム」(500円)などの展示販売も行う。

 約2カ月間毎日使用したバッグや、制作前の各パーツ・米袋の展示、約6キログラムの荷物を入れ強度を確認できるコーナーなども展開。現在、「アーツ千代田 3331」(東京都千代田区)で販売が行われており、県内からも取り扱いのオファーがきているという。

 れもん徳島のスタッフは「コメ生産者さんの名前が入っている袋などもあり面白い」と話す。作業場では、制作チームなどを作るのではなく、施設利用者が午前・午後などに分け、その都度取りかかれる時間帯で制作を進めているという。

 宮本さんは「今後は社会福祉事業に関心のある企業などに商品提案を行っていきたい」と意気込みを話す。

 開催時間は10時~18時。今月25日まで。

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