徳島・川内町の加賀須野橋近くに1月9日、「MUFFIN&SWEETS CIRU(マフィン&スイーツ チル)」(徳島市川内町加賀須野454、TEL 088-679-9013)がオープンして2カ月がたった。
マフィンをメーンに、クッキーやケーキなどを販売する同店。栃木県出身で結婚を機に5年前、徳島にIターンした土井誠子さんが店主を務める。製菓学校出身でお菓子作りの経験豊富な妹と共に、商品開発・製造に取り組む。
さまざまな飲食店で働いた経験を持つ土井さんは、当初は料理店での起業も考えたが、現在の生活環境を軸に無理なく運営できるようテークアウトスタイルの出店を計画。自宅で焼き続けている得意の「マフィン」を主力に専門店化し、「さまざまな種類のマフィンを知ってもらう」ことをテーマに展開する。
「1歳の娘でも安心して口にできる食材を使うことにこだわった。手軽さも感じてもらうため、商品価格が上がり過ぎないような素材選びにもこだわった」と土井さん。
生地に使う材料は、北海道産薄力粉、牛乳、卵、バター、菜種油など。甘くなり過ぎないようブラウンシュガーや蜂蜜で味を調えるほか、ベースの生地にはチョコレートやチーズなど練り込んでさまざまな種類を焼き上げる。現在、18種類の定番商品に加え、旬な果物などを使った季節商品5種類を含む全25種ほどを常時取りそろえる。
ラインアップは、一番人気という「チョコチャンクバナナマフィン」(250円)をはじめ、「ブルーベリーマフィン」(280円)、「モカマフィン」(150円)、イタリア菓子の「カンリーノ」(180円)、「スコーン」(120円)、「アップルパイ」(160円)、「ドライフルーツクッキー」(260円)、マフィンやクッキーなどを詰め合わせた「CIRU GIFT BOX」(2,000円)など。
店舗は、湾曲した木製格子が印象的な入り口の4枚の引き戸に合わせ、男性客や年配客も来店しやすいよう内装は木のぬくもりが伝わる優しい雰囲気を表現した。店内に設けた約1坪のキッズスペースは、今後売り場として拡大する予定という。
店名は、娘の名前「みちる」から「み」を取った「ちる」と名付けた。土井さん、妹、娘の女性3人の姿を掛け合わせたというロゴデザインにも意味を込める。「娘の名前を借りて名付けた店なので、つぶす訳にはいかない」と笑顔を見せる土井さんは「まだ見た事のない新たなマフィンと出会うきっかけになれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~16時(完売次第終了)。日曜、月曜定休。