とくぎんトモニプラザ(徳島市徳島町城内)で6月2日、「Rethink Creator PROJECT」の徳島セミナーが開催された。
クリエイターズマッチ(東京都渋谷区)が主催する同セミナーでは、地域ならでは題材を使って身近な魅力を発信するためのデザイン方法を学べる。2018(平成30)年から全国各地の会場で開催されており、徳島開催は昨年に続いて2度目。今年は徳島での開催を皮切りに、全国18カ所で開催される。
当日は、コロナ禍を踏まえ会場とオンラインの両方から参加できるハイブリッドでの開催となった。会場では20人ほどの参加者が、県内で活躍するデザイナーの石原佑さんと、県外から招いたデザイナーの井上和俊さんの2人の講師からデザインを行うための考え方などを学び、ワークショップでは題材となる写真からキャッチコピーなどを考えることに挑戦した。
会場で参加した中村加奈さんは「人に良いものを伝える事が苦手で口下手だった。あの人に伝えたいという観点で情報を見ることの大切さや自分の個人的な感想や印象が、魅力的なメッセージの元になることがよく分かった」と話していた。
クリエイターズマッチの呉京樹社長は「地域の良さはその地域の方が一番よく知っている。その良さを上手く伝える方法を学んで魅力を発信してほしい。日本全国18カ所を回った後には、多くの作品が生まれていると思う。その作品が、今度はコロナが収束した後に海外の人たちに向けて、日本に戻ってきてもらうための情報発信になるようにつなげていきたい」と意気込みを見せる。