松茂町の交流拠点施設「マツシゲート」(板野郡松茂町広島)1階のカフェスペースが、4月1日、「FOOD BASE KITCHEN(フード・ベース・キッチン)」としてリニューアルオープンした。
FOOD BASE KITCHEN(フード・ベース・キッチン)
プロデュースは東京・白銀台でレストラン・宴会場などを展開する「八芳園」(東京白金台)が手がけ、席数は30席。地域の食材を取り入れ八芳園が手がけるカフェメニューを提供するほか、食を通じた交流の活発化を目指すという。
昨年5月、八芳園が東京で運営するポップアップショールーム「MuSuBu」でマツシゲートのイベントを開いたのを機に、同年7月、八芳園と松茂町が包括的連携協定を締結。以降、イベント開催、カフェメニューや食品の開発などを通して、「マツシゲート」を拠点に地域の活性化に取り組んでいる。
オープンを記念して松茂町と共同開発した「松茂点心」の販売を開始。「松茂点心」は特産のレンコンを使った肉まん(2個入り650円)とちまき(4個入り950円)の2種類。開発に関わった八芳園の松岡健太さんは「松茂町の新たな土産物を作ろうと何度も試作を繰り返し、地域の人にも意見をもらって作り上げた。使用しているレンコンは、吉野川下流の肥沃な土壌で、祖父の代から3代にわたりレンコン栽培を行う松茂青果のもの。一本一本手作業で掘り出した貴重なレンコンは『オーガニック・エコ・フェスタ栄養価コンテスト』で4年連続最優秀賞を受賞した食材。食感が良くよく、うまみ旨みも強く、レンコンらしい風味が感じられる点心を、ぜひ食べてほしい」と呼びかける。
「松茂点心」は普段は冷凍で販売しているが、4月9日に同施設で開催の「マツシゲマルシェ」では、「ほかほかの出来たて」を提供する。今後は阿波晩茶など徳島のお茶と組み合わせた点心セットの提供も予定している。