徳島大学の学生が運営する子ども食堂「ぽかぽか食堂」が8月10日、渭北コミュニティーセンター(徳島市北前川町)に移転後、初めて営業を再開した。
同食堂は2022年10月から週1回のペースで、徳島駅前のポッポ街商店街内の「むすびCafe」で子どもたちに食事と放課後の遊び場を提供してきた。7月31日に同店が資金・運営面で継続が困難となり閉店したのに伴い、同食堂の活動も存続が危ぶまれたが、拠点を移して活動を継続することになった。
この日のメニューは、そうめん、炊き込みご飯、おにぎり、みそ汁、キュウリの一本漬け。約20人の小学生たちが集まり、「おいしい」と言いながら豪快にキュウリにかぶりついた。食事後には夏休みの宿題をしたり、スタッフとハンカチ落としをして遊んだりするなどして過ごした。
ぽかぽか食堂代表の村崎弘汰さん(総合科学部2年)は「以前の場所よりとても広くなったことで、できることの幅が広がった。特に食育を大切にしている私たちにとっては調理室が広くなり、子どもたちと一緒に調理ができるようになったのがうれしい。私たちの団体は大学生のみで運営している。取り組んでいる社会問題や目指している社会像は難しいものだが、『子どもの居場所』への理解が少しでも進み、子どもたちにとって過ごしやすく、心の健康を応援できる社会を目指し、若者が活動することに意味があると思う」と話す。
次回開催は8月29日10時から。