アーケードの撤去が決まっている西新町商店街で8月27日、「さよなら西新町アーケード しんまち音楽祭」が開催された。主催はNPO法人「徳島ミュージックユニオン」(徳島市西新町1)。
同NPOは2006(平成18)年9月、市の新町地区の再開発計画で音楽芸術ホールの建設が計画されたことをきっかけに、「まちに音楽を」を合言葉に設立され、ジャズなどを中心に新町地区周辺でコンサートやイベントを開いてきた。
同音楽祭は、新町西地区市街地再開発事業で撤去されることが決まったアーケードを利用するイベントとして、西新町に事務局を構える同NPOが企画・運営した。当日は10時30分から、アーケード内に設置した特設ステージで10組の出演者がポップスやクラシック、ジャズなど、さまざまなジャンルの音楽を演奏した。
同NPOの林郁夫理事長は「地元の方や裏方のスタッフ、演奏者のプレーヤーの皆さんの協力があって実現できた。同じ日にこの新町川地域で、とくしまマルシェ、ポンヌフマーケット、しんまち音楽祭が同時に開催され、来場者も多く、街ににぎわいが戻ったようでうれしい。子どものころからあったアーケードだが、新しい街が音楽のある楽しい街になるよう前向きに皆で進めていけることを期待している」と話す。
同再開発事業は、ホテルや商業施設を併設したマンション、駐車場などの建設と新町川沿いの広場や新町川の周遊船が発着する川の駅を整備する計画。来年1月着工、2026年7月完成予定。