徳島・神山町で2月27日、地元の若者と移住者の若者同士の交流を目的とした「若者サミット」が開催された。
2012年9月の初開催から数え13回目となる同イベント。地元の役場職員、製材所職員、地域おこし協力隊、サテライトオフィスの社長など、多種多様な人々が参加する。
主催するのは、京都府から同町に移住してきた神先岳史さん。神先さんは同町内にある日替わりオーナー制度を展開する店で、「Cafe ELEVEN」の看板を掲げ、週3日、料理を提供する。「こんなに移住者が多く、地域も盛りあがっているのに交流するのは移住者同士だった。神山で生まれ育った同世代の人たちとも交流ができれば」と開催経緯を話す。
創造的過疎とうたわれる人口わずか6000人の同町。「アーティストインレジデンス」や商店街再生事業などの動きで活気づき、都市圏から同町にサテライトオフィスを置く会社も10社を超えるなど、 まさに新しい過疎の形を創造する町となっている。2011年には転入者数が転出者数を上回るほどに移住支援も活発で、小さな子どものいる夫婦や若者が多く神山に移り住んできている。
地域おこし協力隊をきっかけに神山町に家族3人で移住してきた永野さんは「当たり前だが、移住当初は知っている人が一人もいなかった。顔を知ってもらういいきっかけになった」と話す。町内で働く大西さんは「気軽にお酒が飲める場所が増えて良かった」と喜ぶ。
「若者サミットを始めて1年半が過ぎた。ここで生まれ育った人も違う土地で育ち移住した人も考えていることは一緒。お互いを知ることができ、だんだんと地元の若者参加が増えてうれしい」と神崎さんは笑顔を見せる。
次回開催は3月を予定。