徳島市内に本社や事業所を置く中小企業9社が共同で利用する事業所内保育施設「カラーズインターナショナル保育園」が4月、中昭和町に開園する。
企画したのは建設業の「伸ホーム」(板野郡北島町)。同社で働く女性社員が発案し、これにほかの8社が賛同したことにより実現した。中小企業単体では利用人数や設備面での課題が多いが、複数企業でシェアすることにより十分な環境を整えることが可能になったという。これら9社で働く社員の利用を目的としているが、一般入園希望者も受け入れる。運営は、親子カフェ「はこいろ」などを経営する「HACO」(徳島市万代町)に委託する。
保育対象は生後6カ月から6歳までの未就学児で、月決め保育は月曜~土曜の週1日~、日曜・祝日も特別料金で預けることができる。急な仕事や休日シフトにも対応するため、一時保育サービスも行う。料金は年齢や利用回数により異なるが、月決め保育で週1回利用の場合2万円~(施設利用料含む)。
園内にはネーティブの講師2人と、言語習得に積極的な日本人保育士4~6人が常駐し、園児は英語を使って生活する。最初は英語が話せない園児も、体育や音楽などのアクティビティを通して、楽しみながら自然な英語を身に付けることができるという。
通常の英語プログラムに加え、プロスポーツ選手を何人も輩出しているフィジカルトレーナーの講師による身体遊びの授業や、ファイナンシャルプランナーの講師によるお金の大切さや使い方を考える経済の授業など、一般の保育施設にはないユニークなプログラムも用意。果物狩りや田植えなど農業体験ができる遠足を年数回行い、自然と触れ合える機会も設ける。
この企画を提案した4歳と1歳の子どもを持つ坂本ひかるさんは「フルタイムで働いていると、なかなか子どもを習い事に通わせるのが難しい。子どもには幼い時からいろいろな経験をさせたいと思っていたので、理想の環境を用意することができてうれしい」と話す。
親子カフェ「はこいろ」(万代町5、TEL 050-3632-9033)で2月21日~24日、入園説明会を開く予定。