徳島を拠点に飲食店を展開する「ふじや」(徳島市国府町)が現在、清掃ボランティア活動「徳島ゴミゼロ運動」を実施し、多くの人が参加している。
「徳島掃除に学ぶ会」が運営する同運動。同社の鍛谷社主が呼び掛け発足。社内と外部から選抜し組織した実行委員が、清掃場所の下見や、参加の呼び掛けなどを行っている。回を重ねるごとに参加者が増え、第2回には530人、第4回となる今年は800人の参加目標人数に対し、約1000人の参加者が集まった。
「ごみゼロの日」となる5月30日に実施した「小松海岸」(川内町)での活動では、海岸沿いを中心に清掃し、土のう袋2000袋分、重量約20トンに及ぶごみを拾い集めた。協力企業から清掃に使用する資材を提供してもらうなど支持の輪も広がっているという。
当日は、高校生や大学生、地域住民などが参加。大学生中心の清掃ボランティア団体「グリーンバード」や、過去同会が清掃を実施した高校に通う学生の姿も見られ、同運動の考えに共感した多くの若者たちも早朝から清掃活動を行った。
活動に参加した学生は「清掃活動で少しでも徳島がきれいになればいいと思う。早朝6時からの活動なのにみんな元気があり、生き生きしている姿を見て元気になれた。この活動を通していろんな人に会えるし、知り合いも増えるので参加してよかった」と話す。
鍛谷さんは「毎年増えてきた参加者は今年1000人を超えた。みんなが集まれば徳島はきれいになる。会社の中でも若手が先頭に立って声掛けをしてくれることがうれしい。来年は1500人も目指せる」と笑顔を見せた。
今回から清掃の様子を上空から撮影し記録する取り組みも実施。動画をインターネット上に公開している。鍛谷さんは「清掃している姿を皆さんに見ていただく機会ができ、興味を持ってくれる人が増えれば」と話す。