藍染め工房「藍たけのうち工房」(北島町中村)が8月29日、リニューアルオープンした。
竹内良子さんが、工房のリニューアルオープンセレモニーであいさつした。
同工房は2017(平成29)年に工房を再開し、地獄建法(自然灰汁発酵建て)による阿波藍染の技術を広く周知する目的で藍染体験や作品の展示・販売ができるスペースを設ける計画を立てた。昨年11月から、クラウドファンディングで工房の一部をリフォームする工事費用を募り、126人の支援者から140万円余りの支援金が集まった。
8月29日に開いたオープニングセレモニーでは、工房に新しく併設したギャラリースペースを公開。セレモニーには、古川保博北島町長をはじめとする北島町や工房などの関係者とクラウドファンディングの支援者の一部が出席した。
義母・竹内晃子(故人、県指定無形文化財保持者)さんから工房を受け継いだ竹内良子さんはあいさつで、クラウドファンディングの支援者やスタッフなどへの感謝と晃子さんとの思い出を話し、最後は「阿波藍は北島町のこの地で始まったと思っているので、その素晴らしさを体験してもらいたい」という言葉で締めくくった。
古川町長は「これからは藍の町北島ということを、胸を張って言えるようになると期待している。健康には注意をしてもらって、今後もしっかりと工房を守っていっていただきたい」と期待を込めた。
藍染め体験は予約が必要で、一度に5人程度を受け入れる。事前に相談すれば、Tシャツなど染めたい物を持ち込むこともできるという。料金は染める物の重さなどによって変わるため、事前の確認が必要。
営業時間や定休日は特に定めていない。