徳島県文化の森総合公園内・徳島県立21世紀館(徳島市八万町)の文化の森多目的活動室で11月3日、来年8月にリニューアルオープンを予定している新常設展のプレビュー企画「徳島まるづかみ展・県央編」の展示が始まった。
同展では、新常設展で扱う資料の中から県央部を代表する自然や歴史・文化をテーマとしたものを展示する。勝浦町で発掘調査が行われている恐竜の化石や徳島で数多く出土している銅鐸、貝化石をはじめ、藍作・すくも作り用具や四国遍路関係資料、江戸時代の絵画、三番そう人形、吉野川河口の干潟の生きものなど、博物館資料で紹介する徳島のダイジェスト展示となる。
読み解きラインというグラフィックパネルなどで、来場者に展示物を分かりやすく説明する取り組みやバーチャルリアリティーの技術を使った展示など、新常設展に向けた新しい取り組みも見られ、映像や写真などを使った展示なども準備を進めているという。
来場者が、いくつかの種類のラベルデザインの中から好みのものに投票したり、展示に対する感想や意見などを付せんに書き込みホワイトボードに貼り付けたりすることができるコーナーも用意。来場者の反応や意見を参考にして、新常設展に生かせる点があれば反映することを検討する。これまでにも、グラフィックパネルに担当の学芸員の似顔絵を表示するなど、寄せられた意見が反映されているものがある。
学芸係長の磯本宏紀さんは「今回は新常設展のプレビュー企画となっているが、それぞれの資料や展示の紹介の仕方などを見ていただいて楽しめるものになっているので、この展示を楽しんでもらえれば」と話す。
開催時間は9時30分~17時。観覧無料。12月3日まで。