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徳島で豪作家「ディーン・ボーエン展」 コラボで防災ワークショップも

(左から)徳島大学広報担当理事の田村耕一さん、徳島県立近代美術館学芸員の飯田恵実さん、徳島大学環境防災研究センターの上月康則教授

(左から)徳島大学広報担当理事の田村耕一さん、徳島県立近代美術館学芸員の飯田恵実さん、徳島大学環境防災研究センターの上月康則教授

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 メルボルンを拠点に活動するオーストラリアを代表する作家ディーン・ボーエンの特別展「ディーン・ボーエン展」が9月16日から、徳島県立近代美術館(徳島市八万町)で開催される。

記者会見で美術と防災のコラボを説明する上月教授と飯田学芸員

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 同展では、オーストラリアの自然や風景、ウォンバット、コアラなどをモチーフにした版画、油彩、水彩、ブロンズなど約150点の作品を展示する。同館学芸員の飯田恵実さんは「広大なオーストラリアの自然風土や文化に根ざしつつ、ジャンルや美術の伝統的枠組みなど、さまざまな境界を超える、おおらかで多様性に富んだボーエン作品を楽しんでほしい」と話す。

 9月30日と10月21日には環境防災研究センターとコラボした美術×防災ワークショップ「土曜ワークショップ ディーン・ボーエン探検隊」を予定。ボーエンの作品に登場するハリモグラやワライカワセミにちなみ、「歩いて作ろう!~ハリモグラの視点から~」「登って作ろう!~ワライカワセミの視点から~」と題して、同館周辺を散策した後、防災すごろくなどを作る。

 環境防災研究センターの上月康則教授は「ボーエンがオーストラリアの自然や町の風景を見つめてきたように、自分たちが住む町を多様な視点で観察し、日常に潜む危険についても意識してほしい。町を散策して自分たちが見たものや感じたことを作品に生かし、防災について考えるきっかけにしてほしい」と参加を呼びかける。

 数キロ程度のウオーキングができる人なら誰でも参加可能。定員は15人。各回先着順で、電話での事前申し込みと鑑賞券が必要。

 11月25日はボーエンさんが来県し、スペシャルワークショップ「集めてつくろう!~ディーン・ボーエンさんと一緒に~」を開催する。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(9月18日、10月9日を除く)、9月19日(火)と10月10日(火)は休館。観覧料は、一般=900円、高・大生=670円、小中生=450円。12月10日まで。

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