「アフターコロナの移住傾向に見る親の介護と男女共同参画」をテーマにしたセミナーが10月13日、フレアとくしま(徳島市山城町)で開催される。タイトルは「介護のゴ~人生を狂わせない明るい介護セミナー」。
講演を行うのは、移住定住支援や空き家活用事業を行う一般社団法人「アンド・モア」の小林陽子さん。2018(平成30)年から徳島県への移住定住サポートする徳島県移住コンシェルジュ事業を県から受託し、徳島県移住アドバイザーとして東京・大阪などで行われる移住マッチングイベントに参加。年間500件以上の移住相談に応じている。
小林さんは「地方移住といえば、農業など一次産業への転職をベースに、地方でのんびり子育てしたいという若夫婦をメインターゲットにしている自治体も多いが、コロナ禍を経てリモートワークが可能になったこともあり、男女問わず単身者の相談が増えている。中でも多いのが40~50代の介護絡みの移住相談。親の介護を見据え、実家近くへ移住したいというケースもあれば、移住してきたのに都市部へ戻らなくてはならないという人もいる」と話す。
さらに、「介護は介護、移住は移住と別々の課題として捉えられているが、実家の片付けや空き家、墓じまいなど、さまざまな問題に直結している。状況に応じて多様な選択肢があり、介護によって自分の人生を翻弄(ほんろう)されることがないよう、将来に備えた情報収集としてぜひセミナーを聞きに来てほしい」と話す。
小林さん自身、母親のけがをきっかけにUターンし、自宅介護の経験もある。タイトルの「介護のゴ」には、介護を通じて感じた自身の思いを込めている。
開催時間は13時30分~15時。無料。要事前申し込み。申込方法はウェブサイトで確認できる。