徳島市立徳島城博物館(徳島市徳島町、TEL 088-656-2525)が11月18日・25日、鷲の門から春日神社までの約2キロの道のりを、徳島の伝統工芸品「遊山箱(ゆさんばこ)」を持って散策するイベント「まち歩きwith遊山箱」を開催する。
イベントでは普段は公開されていない貴重な屏風も間近で見ることができる
企画した根津寿夫館長は「普段何気なく通り過ぎている場所や見慣れた風景に『実は…』という逸話がたくさんある。徳島の寺社にはまだ知られていない文化財も多く所蔵されており、今回のイベントでは春日神社所蔵の文化財を隣接する春日会館大広間で特別公開する。社宝を間近に拝観できる貴重な機会なので、ぜひ参加していただければ」と呼びかける。
徳島に古くから伝わる遊山箱を持って野山へ出かける遊山の風習にちなみ、遊山箱文化保存協会(南昭和町)の協力により、参加者には特製スイーツが入った遊山箱を1人1つ貸与。散策途中にはティーブレイクの時間も設ける。
同協会の照本美香理事長による遊山箱文化に関する講話も予定。「イベントを通して徳島の良さを再発見する時間になると思う。これまで参加した人からも『非常に勉強になった』『寺社に所蔵されている文化財の価値を見直すきっかけになった』といった声も寄せられ、毎回好評」と話す。
参加費は1,000円。定員は各回先着30人。要事前予約。参加希望者は同館まで申し込む。