自転車専用道路のみで走行が可能だったタンデム自転車が、10月6日の県道路交通法施行細則の改正によって県内全ての公道での走行が可能となった。
タンデム自転車とは、サドルとペダルが2つ以上ある、複数人乗り用の構造を持つ自転車で、2人以上の人が前後に並んで乗る自転車のこと。一般的な自転車の2人乗りとは異なる。道路交通法上の扱いも、一般的な普通自転車とは区別されている。そのため、一般的な自転車とは交通ルールが異なるため注意が必要だ。例えば、歩道や「自転車及び歩行者専用」標識がある道路は走行することができない。信号機の設置されている交差点では、歩行者用信号機ではなく、車両用信号機に従って走行する必要がある。
タンデム自転車のレンタルを手掛ける「YETI&LTBレンタルサイクル徳島」(松茂町)の大杉雅一代表は「タンデム自転車で公道を走ることができるようになれば、視覚障がい者の方などとも一緒にサイクリングを楽しむことができるようになる。他にも、タンデム自転車は2人でペダルをこぐため通常よりも楽に進むことができることから、親子で利用するなど自転車を楽しむ方たちの層が広がるのでは」と期待を込めた。
大杉さんらは、以前から県内でのタンデム自転車の公道走行解禁を求める活動を行ってきた。これまでも自転車専用道路での走行は認められていたが、県内のサイクリングコースではコースの一部が公道となる箇所があり、タンデム自転車では利用が難しかったという。
同店は、長距離移動に利用される自転車のロングテールバイク(1日1万円)や電動自転車(同8,000円)、サイクリング自転車(同5,000円)、子ども用自転車(同3,000円)などを貸し出している。短時間のレンタル以外にも1泊~1カ月間など、キャンプやサイクルツーリングのためのレンタルにも対応する。
営業時間は10時~17時。水曜定休。