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重文「矢野銅鐸」のミニチュアを鋳造 「レキシルとくしま」で体験企画

鋳型から出した銅鐸の底を切断する松永さん

鋳型から出した銅鐸の底を切断する松永さん

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 重要文化財「矢野銅鐸(どうたく)」のミニチュアを金属で鋳造(ちゅうぞう)製作する体験が11月3日、レキシルとくしま(板野町)で行われた。

完成したミニチュアの矢野銅鐸

 事前に申し込みがあった8人は、徳島県埋蔵文化財センター専務理事普及係長の谷口雅宏さん指導の下、解説資料を見ながら製作を進めた。最初に、耐熱性シリコンでできた鋳型に銅鐸の内側に空洞をつくる中子(なかご)をセットし隙間ができないようにしっかりと合わせて板と輪ゴムで固定した。この工程で中子が片寄っていると銅鐸の厚みが均一にならないため、参加者は慎重に確認した。

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 鋳造する合金は、電気コンロの鍋を使い200度くらいで融解する低融点合金を使用。参加者は順番に、鍋から溶解した合金液を組立てた鋳型の細い湯口へ注ぎ込んだ。鋳型の温度が下がると型から作品を取り出し、余分の部分を金切りのこぎりやニッパーで切り落とし、やすりやペーパーで底部分を磨いた。

 銅鐸は、舌(ぜつ)と呼ばれる振り子がつり下げられ音を鳴らすことができるようになっている。参加者は、製作した銅鐸の内側にお気に入りの音が出る位置に舌をタコ糸で結び付け、高さ9センチの矢野銅鐸を完成させた。

 鳴門市から参加した小笠那菜子さん(小6)は「鋳造体験を楽しみに来た。出来上がった銅鐸は細かい模様がきれい。家で飾りたい」と笑顔で話した。

 谷口さんは「皆さん頑張って銅鐸を作ってくれた。ちょうど本物の矢野銅鐸も展示しているので、作ったミニチュア矢野銅鐸と比較して見てほしい」と話す。

 同センターでは、面白古代体験として、勾玉(まがたま)作り(約90分)、火おこし、木簡作り、組みひも作り(以上、約30分)、草木染(約60分)(以上全て100円)、銅鐸作り(約60分、1,500円)を行っている。体験希望者は要予約。

 利用時間は9時30分~17時。入場無料。月曜・祝日と年末年始は休所。