北島町商工会が実施する「北島迷店街 勝手にCMソング」事業でラジオCMソングを作った四国大学短期大学部音楽科2年生の住友泉輝さんの贈呈式が2月2日、モデルルーム「はなこ」(北島町鯛浜)で行われた。
2016(平成28)年から、町内に点在するさまざまなジャンルの商店や会社の魅力を紹介する「北島迷店街事業」に取り組んでいる同商工会。2016(平成28)年は「ポスター展」、2017(平成29)年には「Tシャツ展」事業を行ってきた。2020年は「勝手にCMソング編」として、同町のはなおか(鯛浜)、くるくる炭焼き「民」(北村)、イタリア料理店「イプシロン」(鯛浜)のラジオCMソングを制作。完成したCMソングを各社、各店を訪問し、曲を披露し贈呈した。
はなおかでは、集まった社員が目を閉じ初めてCMソングを聴いた。同社の花岡秀芳会長は「透き通った歌と音が心に入ってきた。少し涙が出そうだった。休日の青空に洗濯物がなびく映像が浮かんだ」。天羽英樹社長は「すてきなメロディーで、『いつもそばではなおか』の歌詞が耳に残った」と笑顔で話した。
同社のCMソングを制作した住友さんは「気に入ってもらえてとてもうれしい。家が好きで、木の温かさなど自分の好きな要素があったので、すんなり曲ができた。デモ曲を3曲作った。歌詞やボーカルのイメージもうまくできた」と振り返る。卒業後は作曲家として音楽活動を行う。
同大で音楽科の講師を務める小田原令幸さんは「この事業の相談を受けた時、3件のCMソングを作れるのは彼しかいないと薦めた。2カ月前に取材し制作を開始。この曲のボーカルは、卒業生でプロ活動している早川志保さんが担当した。非常に完成度の高い曲ができた。住友くんの頑張りによる」と話す。
CMソングのディレクションを行ってきたコピーライターの新居篤史さんは「住友くんは頑固な子。指導はしたが、あまり聞いてはくれなかった。才能があるが、まだ学生。アマチアでどのような仕上がりになるかと思っていたが完成度の高いCMソングになった。北島迷店街プロジェクトは5年前から行っている。北島町が面白くなる仕組みを継続して、後に続くことを期待している」と笑顔で話す。
CMソングは2月6日から、FMとくしまで流れている。