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鳴門でコウノトリを育む餌場づくり レンコンについて学ぶ

休耕田でのレンコン掘取体験をする親子(左から吉田芽生さん、一郎さん) 

休耕田でのレンコン掘取体験をする親子(左から吉田芽生さん、一郎さん) 

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 鳴門市大麻町では2月27日、国の天然記念物のコウノトリの餌の確保を目指すボランティアチーム「クレイドル」の第3回研修会として、レンコンについての学習と酒かす利用実験が行われた。

ビオトープに酒かす団子を投入するメンバー

 ボランティアのチーム名「クレイドル」は昨年12月、チームメンバーにより投票で選ばれた。英語で「ゆりかご」を意味する。メンバーは、2年前までレンコン栽培をしていた休耕田の除草も兼ね、レンコン掘取体験とレンコンの生態と栽培について学習した。

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 初めに、NPO法人「とくしまコウノトリ基金」副理事長の竹村昇さんから、レンコンの品種、栽培方法や収穫の仕方について説明を受けた。その後、竹村さんは水が干上がった状態の休耕田をパワーショベルで20~30センチ深さの泥を取り除いた。そこからメンバー各自が熊手を使ってレンコンを収穫した。

 指導に当たった竹村さんは「この休耕田では備中(びっちゅう)レンコンが栽培されている。徳島県のみで栽培されている品種でピンク色の花を咲かせる。備中レンコンは、もっちりして大変おいしい。鳴門市では、機械と手掘りでレンコンを収穫する。自分でたくさん掘って味わってほしい」と笑顔で話す。

 北島町から親子で参加した吉田一郎さん、芽生さん(小学5年)は、研修会に3回目の参加。芽生さんは「レンコンを泥から最後に熊手で取り出すとき気持ちが良かった」と笑顔で話す。父親の一郎さんは「粘土質の土の中にレンコンがどのように育っているが見当が付きにくく、熊手で実を傷つけず取り出すのは大変だったが取り出した時は達成感があった」と話す。

 約2時間にわたりレンコン掘取を行ったメンバーはJA徳島北駐車場に再集合し、昨年始動した「ビオトープ米でお酒を造るプロジェクト」で生産した日本酒「朝と夕」を造る過程で出た酒かす(175キロ)がビオトープの栄養源になるかどうかを試すため、こぶし大の団子状に丸めてビオトープに投入した。

 同NPO理事長の熊谷幸三さんは「レンコン掘り体験ではレンコン農家の苦労が良く分かったのでは。まずはどこにレンコンがあるか探すのが大変だった。酒かすは松浦酒造の協力で頂けた。昨年は米からお酒を造った。チームの皆さんにはその酒かすを元に戻す手伝いをいただいた。この酒かすがビオトープの次の新しい生命を育んでくれたら。今後もチームの皆さまにはいろいろ勉強していただければ」と期待を込めた。

 今後は休耕田を耕耘し、夏に太陽熱処理をして、来年以降に半分は農薬を使わないレンコン栽培、もう半分は何も作付けしないビオトープとして管理する予定。

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